Matsuda Seihon
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修理製本





本体をつくる

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❖ まず本に背を伸ばしてもらう。
本を綴じるため、かがり用にみぞをきりこんでゆく。
 


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​❖ ボロボロになった本はていねいに糸でかがってやる。本の強度や紙の古さといった体調をみる大切な時間。じっくりと、ゆっくりと、丁寧に。
 


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​❖  2枚の見返しの間に本文の束
を挟み、のり付け。プレス。

 


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❖ 少しヘリを切る。機械で大きさをととのえる作業。






 


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❖ さて,いよいよ本に命を吹き込む作業。本の背に丸みをつける。
本に応じそのつど角度と丸みを
変えてゆく。この作業を行うことで本を開く際ページを
めくりやすく背割れを防ぐ。
本の命を永らえる。
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❖ 生きざまがととのったらハンマーで本の背をたたいてやる。
強くなりますように・・・




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❖  ボンドでかためる。








 


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❖ 天と地にボンドをぬり、花布
(はなぎれ)を貼る。
飾りにあたる部分で色々な布を
用い個性をだすことができる。



 


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❖ 再び背にボンドを塗り、左右が均等に出るようにして、寒冷紗
(こまかいあみ目の布)をはる。その上に2回、背の紙を貼る。




↓1日プレス、かわかす。
このあと、布紙や皮、古布で全体を
おおう。



表紙をつくる

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❖ 表紙の裏面に糊をぬり寸法を
とった板紙を貼り位置を確認しながら置いてゆく。最初に四隅はカットしておく。



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❖ 長辺、短辺と折り返しを貼る。
片方の手で板紙を押さえ、もう

片方の手で下に敷いたクラフト
紙ごと引っ張りながら巻くよう

にして折り返しを接着させる。
クラフト紙の上から、竹の指輪
でよくこすって貼る。
貼り合わせ部分は角の始末が、
その良し悪しを決める。


活字入れ

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❖ 背に箔入れをする。金、銀、
様々な色、フォント、大きさで。

活字を用いるが、めっきりこの
活字をつくる職人さんも減り師
匠より譲り受けた旧字体、その
つどつくりためてきた特殊な活字は非常に貴重なもの。




 


Rアールを出す

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❖ 丸みをおびた背中に沿わせるように表紙にもR(丸み)を出していく。














表紙と本体をつける

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❖  表紙の溝部分にボンドをぬり、
本体を貼る。ボンドは乾くと目立つので、繊細に少量で勝負。
また、覆い尽くすボンドは折り返しに負担を与えるので塗らない。

 


見返しを貼る

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❖ 寒冷紗を見返しにムラなく放射状に糊を塗る。裏面も同じ作業を
する。












全体をプレスする

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❖ ひと晩かけて、じっくり。










仕上げ

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❖ 溝は大事。溶かしたロウをぬり込んで仕上がり具合をピカリと再度チェック。

 


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